正直、大阪の苦しい中小パチンコ法人はキコーナさんに店舗買ってもらうのはアリだと思う。
パチンコ不況
業界激震
パチンコ店舗数減少の一途
などなど最近はパチンコ業界の経営的に厳しい言葉をよく見かけます。
たしかに中小ホールの現状は悲惨です。
遊技人口減少と大手法人の商圏拡大戦略の二重苦による売上減少から始まって
経費削減のため機械代・販促費の削減で対抗策は練れず。
人材開発費・教育費も大手ホールの後塵を拝し、常に人手不足の現状に加えて「明日」の担い手がいない。
というような厳しいサイクルに陥っているホールが経営を諦め
店舗を閉めていく現状です。
そんな法人さんの一手、店舗開発の一施策として表題の件は一つアリな手法ではと考えています。
まぁキコーナさんでなくても良いと思いますし、キコーナさんは大阪以外でも出店はなさっていますが。
私の知っている中での象徴的な法人さんという意味で書かせていただきました。
さてそんなキコーナさんはどんな法人さんかというと。
法人名は株式会社アンダーツリー。もともとは関西、特に兵庫県で店舗の多い法人さんでした。
5年ほど前から大阪での大型店舗の開発に加えて、全国的にも300台クラスの中小ホールへのM&Aを中心とした店舗の展開も大きく行うようになってきました。
ここ数か月の大阪だけでも今里のタイヨーさん、市岡のデルーサさんなどを居抜きして新店を展開していますし、大阪の南の方では巨大店舗の開発予定地があったりします。
最近は東京本社を設立した影響もあってか関東圏でも積極的な展開を見せていますね。
さて、そんなキコーナさんになぜ中小ホールは店舗を売却するのがアリかというと。
まずキコーナさんを外から見た印象ですが。
(個人的な視点ですが色んな方から聞いた話をもとにした印象です。)
大手銀行としっかりタッグを組んでおり
その銀行から融資を引っ張り続けるために売上の上昇が必須。
そのための店舗展開なんですね。
お金を借りる → 店舗出す → 売上を上げる → またお金を借りる
こんなサイクルでお金を生み出し続けています。相場より高く店舗買いまくってる。という話も聞いたりします。
とにかく止まるわけにはいかない。マグロのように泳ぎ続けなければならない印象です。こういったホールの現場はまぁ阿鼻叫喚だと思います。
人が常に足りていない。経験不足でもやってもらわなければならない。
開発部署もそれはわかっているけれども
人材開発は人事部たのんだぜ!てか営業部もそこの文句は人事によろしく!
みたいな感じになってると思います。
そんなキコーナさんなので物件への食い付きはハンパではないと思います。
ツテだコネだと頼って窓口まで行きつけば
何とか話になるでしょう。
前述したタイヨーさんもデルーサさんも
店舗設備も含めて全体的なハード面は決して整っている店舗でもなければ稼動も特段に付いていたホールさんではありませんでした。
そんな店舗でも買うんです。キコーナさんは。
そうして我々中小は売ってどうするかというと
売却益で局所投資をしましょう!
展開しているグループ店の中で
立地は良いのに店舗の老朽化に悩んでいたり
投資すれば上がるはずの店舗なのに元手に苦しんでいる店舗をしっかり上げてしまう。
お客様の望む形を確認して、そこに投資する。
または、いまはじっと耐えるために人に投資をするというのもアリだと思います。
売上のタカは知れていても人に投資をし、会社を何とか残していくというのも立派な経営だと思います。
もちろん時流や状況の変化は常に見続けて、次の一手を模索していかなければならないですが。
しかし、このパチンコ業界苦しいのはどこも同じです。
隣にあったホールが諦めてしまって業績が一気に上がってしまったホールももちろん存在します。
そんな他力本願的な利益も転がり込んでくる可能性もゼロではないです。
会社を存続させる。利益を生み出し続ける。
経営者さんの苦労はものすごいものだと思います。
経営というものに本格的に手をつけていない一個人の意見ですが、以上のようなことを考えています。
店舗売却も立派な経営手段の一手だと思っています。