ピコジのヒマパチンカーZ

パチンコ業界に色々思うところのある、とあるホールのエリアマネージャー。1人でもいいからユーザーや関係者としてパチンコ業界に行きたいと思える、イベント新台レポ・パチ業界おもしろ裏話なんかを本音でお伝えします。ホール・メーカー関係者の方が興味でることも言っていきたいです。

パチンコ・パチスロ実践収録イベントについて思うこと(前編)

巷では先日発表されたルパン三世世界解剖の話題で持ち切りですが

本日は実践動画について思うことを少し。 

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(選んだ画像に他意はありません。

しいて言えば最近見た動画でかなり笑ってしまったシーンで、この時にこの記事を書こうと思いついたので。)

 

まずですね、動画出演者は大まかに2通りの方がいますね。

 

雑誌社で活躍したパチンコ・パチスロライターの方

基本的には古参の方が多いですよね。

大崎1万発さん和泉淳さんまりもさんなど。

ネット普及がまだのころ、特に4号機創成から全盛期ぐらいはユーザーの主だったパチンコ業界の情報源は雑誌誌面でした。このころに人気を博していた雑誌社で記事を書くライターさん。このライターさん達が出版業界の不況に伴い、どんどんと自分たちの業態を変化させていく。

ライター時代に有料番組であったパチンコ番組などから派生していった姿がライター来店とその実践動画配信だと考えています。

特徴としてはやはり「立ち回り」がしっかりしている人が多いということ。

ライターという立場上、パチプロに近い位置で「勝つ事」を基本に活動されていた方が多く、そういった立ち回り紹介をする動画が多く見られるように感じます。

立ち回りや機械の特徴を理解する方に人気かと。

 

もう1つがタレント系の動画演者

上記のライターさん達が実践動画配信で2度目の人気隆盛後に実践動画を撮るためだけに登場した演者さんがパチンコタレント系の方ですね。

いそまるさんシバターさん1GAMEてつさんなど。(画像を拝借した寺井一択さんも)

タレント系の方たちの特徴としては「パチンコを使ってのバラエティ動画作り」と感じます。youtuber(ていうかyoutuberか)と同じですよね。「番組作り」が目的なので、おもしろい人・しゃべりが上手い人・企画映え(全ツッパ・罰ゲームなど)する人などが多いと感じています。

パチンコ・パチスロを題材にした「バラエティ番組」を見たい方に人気でしょうか。

 

私が考える2通りはこんな感じですが、まあ見ている分にはそんなに大した違いはないと思います。どっちにしろ「パチンコ動画」というのは変わりないですし。

実際私は意識してこの記事を書くまで分類分けなどせず、テキトーに動画を見ていましたから。

どちらかというと後者の方たちの人気上昇が最近は顕著でしょうか。

 

実践収録イベントには賛否両論

各演者さんにもファン・アンチがいて人気のかなり高く支持されている方も多いですよね。そして顕著なのがパチンコ業界に関わる仕事をされている方たちから批判が多いように感じます。(なんやかんやと言いながらけっこう見てる人は多いと思うのですが。)

実際に大阪でも店舗として「うちは来店イベントなどやりません!」と表明して、そんな経費があるならお客様に還元しますよとしている店舗もあります。

批判の内容で多いのが「費用の高さ」や演者側から指定される「設定縛り・割数縛り」でしょうか。特に出玉縛りにおいては明確な数字は設定しなくとも「出来るだけ頑張っていただかないと今後のお付き合いができなくなります。」的なことを演者サイドからほのめかされる場合も多いです。

こういった所が批判の火種となっているように感じます。

収録イベントの相場でいえば「そこそこ人気」の方であれば6時間実践ほどで「40~50万」というのはザラです。この料金が安い・高いはこれだけ需要があるのですから、需要という観点からは「安い」と言えても、ホールの販促予算から見るとホントに「高い」です。

出玉縛りでいえば演者側のホールへのメリットとして言われるのは

「イベント日・特定日にはこのホールは『ここまでやるんだ!』と見せつけることで、特定日の認知・イベントの信頼性を高められますよ」

と、だいたいこんな感じが定番で、ここ数年の演者サイドの営業マンから何度も同じことを聞かされています。

もともと地域一番店のホールでなく一番店に対抗していかないとお客様がドンドン取られてしまうホールからすると、「出玉赤字(営業利益の減少)と販促費の膨れ上がり」という二重苦ですね。

ホールの言い分は「この費用の穴埋めも全てお客様から。でもやらなきゃ店が成り立たない。まったくもってやってられない。」という感じでしょうか。

こういったところが各方面からの批判につながっているように感じます。

でも演者サイドから見ると「いやいやそれでもホール様は仕事を依頼してくるじゃないですか(苦笑)」といった感じでしょうか。そんな言い方はしないでしょうが「嫌なら頼まなきゃいい」というスタンスはあると思います。

ただ演者さん達にも「ユーザーの遊技活性化」に一役買っている自負はあるでしょうし、実際メーカーの新台マーケティングに起用されています。お互いパチンコ産業の上に成り立っている商売ですからね。「儲ける」ということが悪いことだとは思いません。

ただホール側も制作側も過剰に儲けるという事をしてしまうと、確実にエンドユーザーへ負担をかけているという事は意識しないといけないと思います。

 

私が考える、そろそろ出てきてほしいタイプの演者さんが一案あるのですが、今日の記事が思った以上に長くなってしまったので続きはまた明日書きます。よければ明日(次記事)見てください。中途半端ですいません。