アメリカン番長HEY!鏡を見てきました。不安に思ったことがありました。
初めての6号機がビッグタイトル?で出てくるので、かなり話題となっている
アメリカン番長HEY!鏡
番長の名前が付いているのでビッグタイトルってことでいいんでしょう。
案内ではかなり煽られました。
大都さんのビッグタイトルの案内は毎度のことなのですが
とにかく煽られます。
- 既に案件はパンクする勢い。
- 大手法人様からはかなりの高評価をもらっている。
- 保通協には何十型式も持ち込んだうえで「本命スペック」が通った。
- 2,000枚の出玉獲得にかかる時間は約30分。
- 6号機で通っているのは現状で鏡のみ。乗り遅れると取り返しがつきませんよ。
こんな感じ。
確かに最後の一文は同意します。
もしもこのHEY!鏡がヒットしてしまった時
現状では他メーカーは6号機としての対抗機種に一歩遅れてしまうわけですから
ホールとしても未導入店や台数の少ない店舗は大量導入店舗に大きく差を付けられてしまいます。
たかが一機種と言っても対抗店に差を付けられるのはホールとしては痛い損失。
ですが、大きく勝負にいってHEY!鏡がこけてしまった時も痛い損失。
一昔前であればこういった伸るか反るかの機種は「とりあえず買っとく」のがホールのセオリーでしたが、現状を取り巻くホール運営状況はそうも言ってられません。
HEY!鏡については慎重に扱わざるを得ません。
余談で話はそれますが今月のウルトラセブン2の購入状況にもその傾向は見られます。
大阪では有数の稼動を持つイルサローネさん。
私の勝手な印象ですがウルトラセブン2ほどのタイトル機であればシマの半列~一列ぐらいは導入をするのがこれまでの傾向だと思うのですが、フタを開けてみればほとんどの店舗で2~3台のバラエティ機としての購入。
買わない選択をしたのか、他に事情があったのか。ともあれホールが機械を選定する慎重さは今までとは違ったものになってきているのは事実だと感じています。
*演出面では
番長3をほぼ踏襲しています。主人公が鏡というスピンオフ機になっているのでサブキャラも全て鏡にフィーチャーしたアメリカンな形になっています。
といった具合です。
演出面では対決含めて斬新さはなく、すべてこれまでの番長シリーズで見たことあるものです。
案内の中で見た新しい演出といえば「慶志郎チャンス」なるものがサラリーマン金太郎の「金太郎チャンス」をオマージュしているため
「まだまだ~」の演出をしっかりそのまま使っているところ。
番長シリーズはもともとオマージュ機なので問題はないと思いますが、新しい演出といえばそれぐらいだったでしょうか。
ちなみに番長3で対決中に好評だったという
「ハァ~~ん」みたいなやつはしっかり搭載されていました。
*続いて性能面
スペックはこちらモード1.0さんにて →
とかく取沙汰されているのは純増5.0枚という所ですね。
あとは有利区間内での最大枚数2,400枚の制限は慶志郎チャンスの最大ナビ回数が100回のため獲得枚数800枚までとなりクリアしていると。
さらに慶志郎チャンスのあとにループ抽選をする「ドライブゾーン」は通常時扱いのために連チャン時の上限2,400枚の制限も実質的に受けないとのことです。
このあたりがHEY!鏡の「売り」となっている部分ですね。
ようは「出玉速度」をアピールしながら2,400枚制限を受けないという所です。
500~1,000枚の出玉の塊をとることを目的として、そこを獲得するのに必要な時間は10~15分ということです。前述した「ブン回せば2,000枚の出玉にかかる時間は約30分。」てやつですね。
この勝負が新しいニーズである「AT機の夜稼動」を生み出していけるとのことですね。
「21時から稼動するAT機は今までなかった!」てことです。
*では私が感じる不安点
最初に思うのは千円ベースが49ということ。ようは1000円(50枚)あたりの回せるゲーム数が49ゲームということですね。普段私たちが使うパチンコ屋用語としてのベース値ではありません。そっちのベース値になおすと66ぐらいでしょうか。
このベースが高いってことは通常時の純減枚数が低いってことです。ようは「通常時の滞在時間が長くなる」ということです。
この鏡のベース49の純減枚数は1ゲームあたり1.01枚ほど。
対してバジリスク絆では通常時純減1.61枚ぐらい。
パチスロ機はもちろん出っ放しの設計にすることなんてのは不可能です。
どの機種も「吸い込み枚数」というものが必要になります。この吸い込む枚数が少ないってことは「吐き出す枚数」も少なくなりますので「吸い込み枚数」をある程度確保しなければ波のない面白みのない機種になってしまいます。
なのでベースが高いということはこの「吸い込み枚数」を一定まで落とすために掛かる時間が長くなるということです。
ここが打ち手にとっての「かったるさ」になるわけです。
皆さん「もっと遊べるように」と仰いますが、通常時の出玉を吸い込む時間を長くすごすことが「遊べる」とは私は思わないです。当たったり、外れたりを繰り返す時間があってこそ「遊べる」ってことだと思うんです。
なので私にとってのHEY!鏡の最大の不安はベース値が49であるということ。
そしてもう一つはやはり現状の保通協検査基準にあります。
いまの検査基準には、短時間・中時間での「出玉率制限」があります。
ここに先ほどのベース値による「かったるさ」が加わってきます。
設定6での機械割が112%といっても一日の中での最大出率が「400ゲーム内に220%を超えてはならない」という現状の保通協検査を通ってきている機械になります。
つまり前述した大都さんの売りの一つである「2000枚獲得するのに30分」という性能は発揮せずに保通協検査を通ってきたのが、このHEY!鏡であるということになります。
30分の間に純増5枚で2000枚獲得しちゃうと400ゲームでの出玉率が260%を超えちゃいますから。
この2点が最大の不安になるのでHEY!鏡の購入にはどうしても消極的な考えになりがちです。
とはいっても最初に書いた、「ヒットした時には他社とは大きなリードとなる」というのも頭をよぎりますが、私の評価は低めとしています。
5号機に最初に登場した「新世紀エヴァンゲリオン」とは大きく雰囲気が違う初めての6号機。
「高ベース」と「短時間出玉制限」という2つの壁を、市場に投下された実機ではどうクリアしていくのかを個人的な見どころとしています。